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ZETMAN 桂正和短編集
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概要
『桂正和コレクション』VOL.1・2に続く、桂正和3冊目となる短編集。1995年にジャンプ・コミックス (JC) として集英社より発売された。
1993年から1995年、「電影少女」連載終了から
「SHADOW LADY」(WJ版)連載開始前の作品を中心としているが、
『コレクション』VOL.2に未収録だった
「SHIN-NO-SHIN 愛と憎しみのタイムスリップ」(1989年)も収録。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)及び
その増刊号に掲載された作品4編が収められている。
1995年7月9日発行
収録作品
『小さな灯り』はワイド版にのみの収録で、通常版には未収録。ZETMAN(ゼットマン)
SHIN-NO-SHIN 愛と憎しみのタイムスリップ(しんのしん あいとにくしみのタイムスリップ)
WOMAN IN THE MAN -男の中の女- (ウーマンインザマン おとこのなかのおんな)
SHADOW LADY(シャドウレディ)
ZETMAN
『週刊少年ジャンプ』1994年特別編集オータムスペシャルに掲載。49ページ。連載版『ZETMAN』の元となった作品。
バットマンをモチーフにしたと思われるゼットマンのデザイン、
主人公の名前(どちらも「ジン」。ただし漢字は異なる。)等、
連載作品『ZETMAN』といくつかの類似性は見られるが、
設定はほとんど別ものである。
ただし両作には、単純な勧善懲悪に疑問を投げかけた
「正義とは? 悪とは何か? 」というテーマが垣間見られ、
この読切り作品が連載作品のプロトタイプとなっている事は伺える。
収録短編集の表題作とされ、
桂自身が「最も気に入っている作品の一つ」として公言している作品ではあったが、
勧善懲悪的な物が求められる少年誌の編集部には非常に受けの悪い作品であった。
あらすじ
阿久野(あくの)市には大きなツノと悪魔の翼の形に天使の羽を持つ怪人が現れる。正義の使者とも悪の僕とも呼ばれるその怪人はなぜ現れたのか……。
登場人物
黒乃 神(くろの じん)ゲームプログラマ。23歳。ヒーロー育成シミュレーションゲーム「ZETMAN」を制作。
事故で死亡した母の影響で「正義」に固執する。
落雷の影響によりゲーム中のキャラクター「ゼットマン」に変身できる様になり、
町の悪を打ちしずめていく。
白井 幸子(しらい さちこ)
黒乃が唯一心を許す人間。恐らく会社の同僚。
ちなみに、ジャンプ本誌に掲載の際、
「白井」ではなく「白川」という名前で呼ばれている箇所があった。
これは、同作者の「電影少女」の恋編に出てくる「白川あゆみ」と間違えたと思われる。
アイス
黒乃が開発したゲーム内のAI・SUPER(超人工頭脳、AI・S)が、
落雷によるバグによって実体化したもの。ゼットマンのレベルアップを行う。
SHIN-NO-SHIN
副題は「愛と憎しみのタイムスリップ」。『週刊少年ジャンプ』1989年31号掲載。45ページ。未来から暗殺ロボットが襲ってくるSF作品。
雨宮慶太の監督作『未来忍者 慶雲機忍外伝』にインスパイアされ、
和風をコンセプトとして生まれた作品。
また、内容・ロボットのデザイン共に『ターミネーター』に影響を受けたと思われる。
『週刊少年ジャンプ』において好評であった為、
桂は今作を元に次の連載を開始するつもりであったが、
当時週刊少年ジャンプ副編集長の職にあった恩師鳥嶋和彦の鶴の一声により
『ビデオガール』を元とした『電影少女』に取って代わられた。
あらすじ
曲がった事が大嫌いな高校生・誠真之進に、突然未来からやってきたロボットが襲いかかる……。
登場人物
誠真之進(まこと しんのしん)私立排天(はいてく)高校に通う高校生。曲がった事が大嫌いで、
悪い奴を見ると怒りで鳥肌が立ち髪の毛が逆立つ。
女の子の下着を見たら責任を取って嫁にもらわなければならないという
時代錯誤な考えの持ち主。
まなみ
真之進のクラスメイト。
不良に絡まれているところを真之進に助けられ、恋心を抱く。
巻坂健二(まきさか けんじ)
真之進のクラスメイトで、成績はトップ。まなみの事が好き。
59年後の未来から歴史を変えるべく、スーパーロボットを派遣する。
苗々(なな)
タイムポリス。歴史を変えようとする健二の企みを防ぐためにやって来た。
WOMAN IN THE MAN
副題は「男の中の女」。『週刊少年ジャンプ』 1993年5・6合併号掲載。33ページ。男と女の心と体が入れ替わる、TSF要素を持ったSF格闘作品。
あらすじ
剛力空手道場へ道場破りをしにやって来た邪真塾と決闘する事になってしまった強丸。邪真塾の必殺技「カマイタチ」を破るべく、
はずみの家のアスレチックマシーンで修行を始めるが、
マシーンが暴走して強丸とはずみの心と体が入れ替わってしまった。
登場人物
剛力強丸(ごうりき つよまる)剛力空手道場の道場主の一人息子。小さい頃から空手をやらされている為、
体は鍛えられているのだが、邪真塾から「男の中の女」と言われる程気が弱く、
女に生まれてきたかったと思っていた。
足軽はずみ(あしがる はずみ)
強丸の幼馴染。体型は良いプロポーションをしているが、非常に男っぽい性格をしている。
男に生まれてきたかったと思っていた。
邪真塾(じゃしんじゅく)門下生
剛力空手道場に道場破りを口実にやって来て、
はずみに交際を迫る。何でも切り裂く必殺技「カマイタチ」を持つ。
SHADOW LADY
『週刊少年ジャンプ』 1995年3・4合併号掲載。46ページ。JC『SHADOW LADY』3巻にも収録。3作存在する『SHADOW LADY』の2作目。
詳細「SHADOW LADY 読切版」
